うちの子、また定期テストの点数が下がってしまったわ。このままだとまずいわ。
ストップ!本人の点数だけで判断するのは早計!平均点との格差を見てあげてください!
確かに学校平均点も下がっているわ。下がり具合は同じぐらいみたい。
ということは周りと同じ頑張りだったということですね。
定期テストを振り返ることは大切な作業なので、答案を順番に確認していきましょう。
①できたところをしっかり褒める
子どもによっては、テストの答案を親に出すだけで恐れおののいています。
出さなくなっては、適切なフィードバックができる関係性ではなくなるので、
まずはできたところ・頑張ったところをしっかり認めてあげてください。
「ここの単語、しっかり書けてるね。」
「計算問題、全部当ってるのすごいじゃん!」
「難しい記述問題にもしっかりチャレンジしたのね。」
など話していくと、子どもたちからも自然に
「そうなの!ここテスト前に頑張ったの!」
と嬉しそうに話してくれたり、
「ここはできたんだけど、ここでもったいないミスをしちゃったの」
と自分から間違いの反省を話してくれたりします。
子どもたちはテストを受ける前から勉強し、
上手くいかなかった部分も必ずあるので、傷ついていることが多いです。
なので、まずは痛い部分に向き合えるエネルギーを作るようにしてください。
向き合うエネルギーがなければ、本当の意味で自分の失敗に向き合えません。
言い訳をし、失敗を真正面から受け止められなければ、
この振り返りが無駄になってしまうので、このできた部分を認めることにも
しっかり時間を取りましょう。
②ケアレスミス、うっかりミスを確認する
次に、いわゆる本当は点数が取れたところを確認します。
確認するポイントは2つ。
・どうやったら次は間違えないのか
・何点分あったのか
ケアレスミスでも種類は色々とあります。
子どもたちはよく、「ここなんで間違えたの?」と聞くと
「計算ミス」ということがあります。
計算ミスでも種類があります。
分配法則のし忘れなのか、符号のつけ忘れなのか、約分を間違えたのか
そこの原因究明をしない限りは、次も同じ間違いをしてしまいます。
一つずつ丁寧に間違いの理由を解きほぐしてください。
また、何点分あったかを確認する目的は、本人に自信をつけさせるためです。
「ケアレスミスが11点分あったね。
ということは今の得点に11点分を足すと80点を越えるわけだ。
実力的にはそこまで来てるから、今度は同じ間違いを出さないように、
しっかり見直ししよう!」
という具合です。
今のこれをクリアすれば、将来あなたはここまで来れるよという未来を体感させてあげてください。
難しい言葉で「未来承認」と言います。
ぜひ、活用してみてください。
③できなかった問題の確認をする
最後に、ケアレスミス以外の問題、できなかった問題を確認します。
定期テストによっては、学校の先生が趣味で入れた、
むちゃくちゃ難しい問題もあります。
中学校の定期テストでありながら、高校の問題をポッと入れることもあります。
なので、まずそこを選別します。
トップ高を目指されている場合は別ですが、
それ以外の場合はそういった問題は除いて、何の力が足りなかったのかを考えます。
英語で例えると、
知らない単語があったのか、
昔習った文法を忘れていたのか、
そもそも文の並びを勘違いしていたのか、
などです。ここをしっかり抑えないと、間違えたままになり、次も失敗してしまいます。
単語の暗記が足りていない場合は、次回早めに暗記の時間を取っておくこと、
文法が抑えられていない場合は、演習量を増やして対応すること、
などの対策が具体的に挙がります。
まとめ
ひとくくりで、「間違えた」では次に活かすことはできません。
どういう間違いだったかを子どもたちと一緒に分析してあげてください。
ただ、その分析が子どもの傷口に塩を塗るような対応ではなく、
できたことを認め、次にどうやって点数を上げていくのかを一緒に考えましょう。
それの時間が必ず、次に活かせます。
ぜひ頑張ってください。